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高森明勅
2015.9.22 01:14

集団的自衛権「歓迎」の中身

国民の間に、他国の反応を過剰に気にする傾向があるのではないか。

賛同、歓迎されると「良い」ことをした気になったり、
逆に警戒、
非難されると「悪い」ことをした気になったり。

アメリカが歓迎して、中国が非難したら、保守系なら前者を、
リベラル系なら後者を、それぞれ重視するとか。

いずれにせよ、愚劣。

自信の無さの現れ以外の何ものでもない。

各国は皆、自分たちにとって、得になり好都合なら歓迎し、
その逆なら非難するだけの話。

集団的自衛権についても同じ。

アメリカが歓迎するのは当然。

しかし問題は、その中身だ。

日本が集団的自衛権を行使出来るようになったら、
アメリカはわが国に何を期待するのか。

ハドソン研究所の首席研究員などを務めた日高義樹氏は、
ワシントンの軍事専門家の「希望」として、以下のような具体的提案を
紹介している。

(1)ベトナムのハイフォンかダナンに海軍基地をつくり、
自衛艦や潜水艦隊を送り込み、実戦パトロールを実施。
ベトナム海軍の訓練にもあたる。

(2)フィリピンの、かつてアジア最大の米軍基地があった
スービックに、
海上自衛隊の艦艇と航空自衛隊の航空機を送り込み、
実戦配備につく。

「集団的自衛権に基づいて日本が実戦の為の戦力を展開することは、
中国を効果的に牽制することになるとワシントンでは見られている
と。

こうしたアメリカ側の“希望”と、
自国防衛以外に集団的自衛権は絶対に認めない」という、
安倍政権の国民への説明とのギャップの激しさ。

アメリカにとって、集団的自衛権と言えば勿論、
他国防衛の権利で、
具体的には南ベトナムを防衛する為に北ベトナムと戦ったベトナム戦争
のようなケース。

だから、こうした期待も当然だ。

本当に「自国防衛以外に集団的自衛権は絶対に認めない」なら、
アメリカなどにとって、それは“限定的”云々ではなく、
そもそも集団的自衛権ではあり得ない。

ちなみに米国防総省関係者は、
日本側が集団的自衛権を行使できる実例としてよく挙げる、
アメリカの艦艇が攻撃された時に自衛隊に防護して貰う可能性に
いて、「そんな事態は想像することもできない」とニベもない。

当たり前。

世界最強の米軍が、“戦力”未満の自衛隊に守って貰うなど、
想像すること自体、
無礼千万と考えているはず。

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「憲法9条で平和は守れるか?」

平成27年10月11日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

「第50回ゴー宣道場」(1011日)のテーマと登壇者が
ようやく
決まった。


テーマは
『憲法9条で平和は守れるか?』である。


多分、安保法制も通されるだろうから、
集団的自衛権行使で、
憲法9条は守られる。


さて、それで平和が守れるのだろうか?

 

8月の「ゴー宣道場」に続き、再びゲストに
松竹伸幸氏招き、9条と国防の問題を議論する。

 

そして「ゴー宣道場」のもう一人の師範・堀辺正史氏

久しぶりに登壇してくれることになった。


面白い議論になりそうだぞ。

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成27年9/30(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ


高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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